犬猫のまぶたに白いプチっとしたできものが現れた時の原因と対処法

犬猫のまぶたに白いプチっとしたできものが現れた時の原因と対処法

はじめに

愛犬や愛猫に異常を感じた時、特に目の周りに変化が現れると心配になりますよね。まぶたに白いプチっとしたできものが現れた場合、飼い主としてはその原因が何か気になることと思います。この記事では、犬猫のまぶたに白いできものが現れる原因と、それに対する適切な対応方法を解説します。


1. 犬猫のまぶたに白いプチっとしたできものが現れる原因

白いプチっとしたできものは、さまざまな原因で現れることがあります。以下では、代表的な原因についてご紹介します。

1.1 マイボーム腺腫(まぶたの腺腫)

犬や猫のまぶたには「マイボーム腺」という油分を分泌する腺があり、これが詰まったり、腫れたりすることがあります。マイボーム腺が腫れることで、まぶたに白いできものが現れることがあります。この腫瘍は通常良性であり、感染症などを引き起こすことは少ないですが、大きくなると視界を妨げることがあります。

1.2 コンジローマ(良性腫瘍)

コンジローマは、犬や猫に発生することがある良性の腫瘍です。まぶたやその周辺に白いできものとして現れることがあります。コンジローマはウイルスが原因で発生することが多いですが、通常は悪性に進行することはありません。

1.3 繊維腫(良性の皮膚腫瘍)

繊維腫は、皮膚に現れる良性の腫瘍の一つです。まぶたに白いプチっとしたできものとして現れることがあります。繊維腫は通常、痛みを伴わず、成長が遅いため、健康に与える影響は少ないことが多いですが、大きくなるとまぶたの動きに影響を及ぼすことがあります。

1.4 皮膚の感染症や膿瘍

まぶたの皮膚に感染症が起きると、白い膿が溜まってプチっとしたできものが現れることがあります。これらは感染症による膿の塊ができるため、見た目が白くなることが多いです。適切な治療を受けないと、膿瘍が大きくなり、さらに深刻な感染症に進行することがあります。


2. 白いプチっとしたできものが現れた場合の診断方法

犬や猫のまぶたに白いできものが現れた際は、早期に動物病院で診察を受けることが重要です。診断方法について詳しく見ていきましょう。

2.1 視診と触診

動物病院での初めての診断は、視診と触診から始まります。獣医師はできものの大きさ、形状、柔らかさなどを確認し、可能性のある原因を特定します。視診では、できものの色やその他の異常をチェックします。

2.2 眼科検査

まぶたにできものがある場合、眼科の専門的な検査が必要となることもあります。目の中に異常がないかを調べるため、眼底検査や眼圧測定を行うことがあります。

2.3 細胞診や組織検査

場合によっては、できものが良性か悪性かを判断するために細胞診や組織検査が行われることがあります。細胞診は、できものの一部を針で取り、顕微鏡で調べる方法です。これにより、腫瘍が良性であるか悪性であるかを判断します。


3. まぶたの白いできものへの対応方法

白いプチっとしたできものが発見された場合、その治療方法は原因によって異なります。以下に代表的な治療方法を紹介します。

3.1 できものの摘出

腫瘍や嚢胞などが原因の場合、獣医師は手術によってできものを摘出することを提案することがあります。良性の腫瘍であれば、摘出後に問題が再発することは少ないですが、悪性の腫瘍の場合は追加の治療が必要になることがあります。

3.2 薬物療法

感染症や膿瘍が原因でできものが現れている場合、抗生物質や抗炎症薬が処方されることがあります。これにより、感染症を抑え、膿が自然に排出されるのを助けることができます。

3.3 経過観察

まぶたの白いできものが特に問題を引き起こさない場合や、良性である場合は、経過観察を行うこともあります。この場合、定期的に獣医師による診察を受け、成長や変化を監視します。


4. 飼い主ができること

まぶたに白いプチっとしたできものが現れた場合、飼い主としてできることは以下の通りです。

4.1 定期的な目のチェック

愛犬や愛猫の目の周りを定期的にチェックし、異常があれば早期に気づくことが大切です。目の周りの皮膚に変化があった場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。

4.2 目の健康を守る

愛犬や愛猫の目の健康を守るためには、目に異物が入らないように注意することが重要です。特に外で遊ばせることが多い犬や猫は、目に小さな異物が入ることがあるため、十分に気をつけてください。

4.3 早期の受診

まぶたに白いできものが現れた場合、症状が軽微であっても早期に獣医師の診断を受けることが、愛犬や愛猫の健康を守るためには最も重要です。


おわりに

犬や猫のまぶたに白いプチっとしたできものが現れる原因はさまざまであり、早期に対応することが大切です。良性であれば問題は少ないことが多いですが、悪性の可能性も考慮し、適切な診断と治療を受けることが重要です。愛犬や愛猫の健康を守るため、定期的なチェックと早期の受診を心掛けましょう。


この記事が役立ち、愛犬や愛猫の健康管理に少しでもお役立ちできれば幸いです。


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