犬や猫の顔が腫れている…考えられる原因と対処法
ある日突然、愛犬や愛猫の顔が腫れているのを発見すると、驚いてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか?顔の腫れにはさまざまな原因が考えられ、場合によっては早急な対応が必要となることもあります。
今回は、犬や猫の顔が腫れる原因とその対処法について詳しく解説します。
1. 顔の腫れの原因
犬や猫の顔が腫れる原因は多岐にわたりますが、大きく分けると以下のようなものが考えられます。
① 炎症や感染
細菌やウイルス、真菌(カビ)による感染が原因で顔が腫れることがあります。特に、口や鼻の周り、目の下などに症状が現れやすいです。
歯周病や歯の根の感染(根尖膿瘍)
皮膚感染症(膿皮症、真菌症など)
外傷による細菌感染
特徴: ・赤みや熱感がある ・膿が出ることがある ・痛がる、触られるのを嫌がる
② アレルギー反応
アレルギーによって急に顔が腫れることがあります。特に、昆虫(ハチ、ムカデ、ノミなど)に刺された場合や、特定の食べ物・薬に対するアレルギー反応が出た場合に起こりやすいです。
昆虫刺傷(ハチ、ムカデ、蚊など)
食物アレルギー
ワクチンや薬によるアレルギー
特徴: ・突然腫れる ・かゆみを伴うことが多い ・場合によっては呼吸困難を引き起こす(アナフィラキシーショック)
③ 腫瘍(しこり、がん)
顔の腫れが長期間続いている場合、腫瘍の可能性も考えられます。
皮膚の腫瘍(良性・悪性)
口腔内腫瘍(メラノーマ、扁平上皮がんなど)
鼻腔内腫瘍(リンパ腫、骨肉腫など)
特徴: ・徐々に大きくなる ・痛みが少ないこともある ・出血や潰瘍を伴うことがある
④ 外傷や異物の影響
ケンカや事故、異物(トゲや種子)が皮膚に刺さることで、腫れが生じることがあります。
他の動物とのケンカによる咬傷
棘や異物が刺さったことによる炎症
顔をぶつけたことによる打撲
特徴: ・腫れの範囲が局所的 ・出血や傷が見られることがある ・触ると痛がる
2. 顔が腫れたときの対処法
顔の腫れに気づいたとき、まずは落ち着いて愛犬・愛猫の様子を確認しましょう。
① すぐに病院へ行くべきケース
次のような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
急に顔が大きく腫れた(アレルギー反応の疑い)
呼吸が苦しそう(アナフィラキシーショックの可能性)
目が開かないほど腫れている
出血や膿がひどい
食欲がなく元気がない
特に、アレルギー反応が原因の場合は、短時間で重篤化することがあるため、迅速な対応が求められます。
② 自宅でできる応急処置
病院に行く前に、自宅でできる簡単な対処法を紹介します。
冷やす:氷や冷たいタオルで腫れた部分を優しく冷やす(アレルギー反応や打撲の場合)
傷口を清潔にする:傷がある場合は、ぬるま湯で優しく洗浄し、清潔なガーゼで覆う
刺激を避ける:アレルギーの可能性がある場合は、食べ物や環境を見直す
3. 治療方法
動物病院では、原因に応じた治療が行われます。
感染症の場合:抗生物質や消炎剤の投与
アレルギーの場合:抗ヒスタミン薬やステロイドの投与
腫瘍の場合:腫瘍の種類に応じた外科手術や抗がん剤治療
外傷の場合:傷の消毒や縫合、抗生物質の処方
4. 顔の腫れを予防するには?
愛犬・愛猫の顔の腫れを防ぐために、日頃から以下のポイントを意識しましょう。
歯のケアをする(歯周病を予防)
虫刺されやアレルギー対策を行う
定期的に健康診断を受ける(腫瘍の早期発見)
ケンカや事故を防ぐ環境作りをする
まとめ
顔の腫れは、軽いものから緊急性の高いものまで、さまざまな原因が考えられます。
急に腫れた場合はすぐに病院へ(アレルギーや感染症の可能性)
ゆっくり大きくなっている場合は腫瘍の疑いも
早期発見・早期治療が大切!
愛犬・愛猫の健康を守るために、少しでも異変を感じたら早めに動物病院に相談しましょう!
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レラ動物病院
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